サロンをはじめたきっかけ
私がアロマテラピーと出会ったのは22年前になります。
夫と二人の娘との4人暮らしで、夫の両親と同じ敷地に家を建てて住み始めた頃でした。
仕事は、車で30分程のところにある開業医で、看護師として働いていました。
妻・母・嫁・仕事(看護師)すべての役割を、できるだけ完璧にやっていきたいと思っていたと思います。
体も心も丈夫と思っていて、弱音を吐くことはなかったと思います。
でも、時々ストレスからか、イライラして子供にあたったり、眠れなくなったり、お腹を壊したりすることが増えてきました。
そんな時、雑誌でアロマテラピーの事を知り探していた時に、あるお店でハンドトリートメントを「ラベンダー」の精油を入れたオイルで受けたのです。
衝撃でした。
施術をしてくださった方の手のぬくもりと、ラベンダーの優しい香りに包まれていつの間にか私は涙が溢れて止まらなくなっていました。
そんな私をスタッフの女性は優しく受け止めてくださいました。
アロマテラピーの事を自分自身が学びたいと思った原点はその時に感じた感動かもしれません。
当時、看護師として働きながら、アロマテラピーの勉強を始めました。好きなことを勉強するのは本当に楽しくてワクワクしたのを思い出します。
誰かを助けるために頑張っている人は、自分の事を後回しにすることが多いと感じていました。
その人がまず自分自身を元気にしてこそ、人に元気を与えることができるのではないかと思ったことが、アロマテラピーを学び続けていく原動力だったと思います。
現在の仕事は看護師ではありませんが、地域の中で高齢者の相談の仕事をしています。そんな中で医療と介護のスタッフの方の献身的な姿を見て今の私ができることはないだろうかと思う日々が続きました。
4年前にAEAJのハンドセラピストの資格を取るために山口のライブラ香りの学校で須本愛子先生に出会いました。
それから、アロマブレンドデザイナー資格、そして2年前からアロマセラピスト資格を取るために山口に通いました。働きながら、休日を利用しての学びは家族の協力があったから続けてくることができたと思って感謝しています。
今の仕事で来年定年を迎える私は、これからの人生を考えたとき、これまでの経験を生かし、自分の自宅でサロンを開こうと決めました。
娘たちも嫁ぎ、それぞれの家族を大切にしているのを目にしたとき、彼女たちが過ごした子供部屋にあったベッドや机を処分することにしました。
生まれ変わったその部屋には彼女たちもアロマトリートメントを楽しみにしてやってきます。大人になった娘の子育てのストレスの話をトリートメントしながら聞くことができるのも楽しみです。
こんな風に心と体が解放されるのだなと実感しています。
これからの私は、こんな私の体験が少しでも皆さんの役に立てるように、進んでいきたいと思います。